やり場を失った長文置き場

ふせったーを使うにはあまりも長くなってしまったので作りました。ライブの感想とかもおいおい書けるようにしていきたいね。

TSUKIPRO THE ANIMATION最終話を終えて

 

  プロアニの総括、と思いましたが出会いからアニメを経ての現在と、これからの話。

 半端に長いし後半にいくにつれて文句不満も多いです。

 

 

 

 ツキウタ。シリーズの存在を知ったのは企画が発足した頃。ボカロPが作ったボカロ曲ではない曲を声優さんが歌うもの、という認識でした。当時、ボカロPはボカロ曲を作る人でしょ? その曲を歌うのは歌ってみたの人たちだよね? といった面倒くさい歌ってみたオタクをしていたので、食わず嫌いしていた作品でした。

 そんな(あまり良いイメージを持てていなかった)ツキウタ。シリーズの後続としてはじまったこの作品を知ったのはリリース一年目の夏頃。ああ、あのツキウタ。の新しいシリーズなのか、とぼんやりと思っていたことはよく覚えています。

 そして手を出してしまったのが2015年11月。SolidSの1st.シーズン(という呼び方が慣れない)vol.4が発売された翌日のことでした。

 当時、花江夏樹さんが好きなフォロワーさんのツイートで気になってはいたものの、直感で「手を出したらだめだ!」と遠ざけていたものでした。

 そもそも、ドラマと歌だけで構成された作品、っていうものがうまく飲み込めてなくてわからなかったんですね。

 結局、当時放送していたスタミュを見て花江くんの歌をもっと聴きたいと思う気持ちから、「フォロワーさんがオススメしてる作品だしきっとおもしろいんだ!」と、手始めに買ってみたのがSolidSでした。曲を作っているのがじょんさんだって知って、「もしかしてメテオの人だ……?」と思い至らなければここまで好きにならなくて、途中で遠ざかっていたかもしれないと思うと、今となってはボカロと歌ってみたが好きだった過去の自分に、感謝することしかできません。

 そんな後続一年目終盤当時、正直に言うならALIVEシリーズのイラストがどうしても苦手で。初めてSolidSのCDを手に取ったときも、当然アニメイトで隣に並べられていて。そういうシリーズもあるんだってことは知っていたけど、その時は食指が動かなかった。ALIVEと、SOARAGrowthと、その名前をしっかり認識して気になるな、と思うようになったのは、ツキライ中野のALIVE先行の騒動(ってほどでもないのかな)でした。(※1*1

 そしてALIVEの曲を聴いてみよう、というより、聴かなきゃ! と思ったのがツキライ中野の少し前のこと。ああでも聞いてみたのはじょんさんのピアノアレンジアルバムが最初だったかもしれないなぁ。

 合同ライブだし予習しなきゃ、と思って、当時iTunesで配信されていた曲をすべて買って。そこでグサっと刺さったのがGrowthの『自由の鳥』でした。ラダ・キアナは試聴動画に出ていたからノーカンです。Growthの曲を聴いて「ああこれは間違いなく好きになる」と悟り、だったらドラマもしっかり聞かないと! とCDで書い直したのがその何週間かあとのことでした。結局、ライブまでにドラマ全部聞けなかったんだけどね。だから藤村衛がニートじゃなくなった、っていうあのトークを楽しめていなかった自分をぶん殴りに行きたいな、と今でも思っています。

 そんな場で発表されたのがSolidSの対? になるQUELL。ライブに同行してくれていた方がアイドルマスターSideMのプロデューサーさんだったので、当時それに触れていなくて、見慣れない名前の声優さんを「うちのほうの人たちです」って言っていたの、今でもちゃんと覚えています。

 正直、圧倒的に人気なSolidSに後出しでセット売りすることに不安しかなくて、本当に大丈夫? って思っていました。結果としていまの私はぜんぶが好きだけど、QUELLを受け入れてない人が一定数いるのも知ってます。その気持ちはわかる。難しい問題だと思っています。

 こうして、二年目の始まりにすら揃わない4ユニットが全部お披露目されて、なんとかここまで来たのかな、というのが三年目終了時の印象です。

 

 

 全部書いているとキリがないのでかいつまんでまとめます。

 中野のライブでステージに立つGrowthがすごくかっこよく見えて。SolidSのオタクをしていながら既に浮気気味だったのかもしれない。(ツキライ数日後には「ときさんカッコイイ」ってツイートしてました。わかりやすい)

 そしてそのあと、SolidS布教に成功しつつ、私は『不死鳥のネビュラ』の試聴を聴いてしまい、完全にGrowth楽曲の沼にダイブしました。奥井翼のソロが同時に公開されて発売されたのに、再生回数の比率がもう狂いはじめていました。ユニット曲だとネビュラぶっちぎりなんです。

 その試聴がきっかけとなって、ドラマCDと花を取り寄せ、鳥以降のすべてを予約して。呟く内容もGrowthがメインになって。そうして今の私に至ります。

 SOARAも当然知っていたし曲も聴いていたけれど、ドラマをきいたのはその少しあとでした。本当にごめんね。マクガフィンの真意を知らないままライブに行ってしまって本当にごめんなさい。

 

 

 そうしてすっかりALIVEとGrowthのオタクになってしまってから、SolidSQUELLだけのツキライ中野よりもずっと大規模なイベントがあって。正直「なんで?」と思わずにはいられなくて。人気だし、QUELLのステージお披露目なんだってわかってはいたけれど、除け者にされたALIVEの子たちを思うとすごくすごく苦しかった。

 事務所所属一年目だもんね、とか、AGFとかAJのステージで登壇する回数多かったもんね、とか思っていたけれど、扱いの差がここまでなのかぁ、と遅れて好きになった私に現実を突きつけてくれたイベントでした。だって、全員がいない場で、ALIVE本命のファンが少ないであろうその場所でアニメ化の発表だよ? 嘘でしょ? って思うでしょう。

 その発表に沸く会場と自分が完全に切り離されていた瞬間だった。体温が下がったし、気付いたら駅にいたし。なによりツキウタ。のアニメがあった年だから、後続はもっとずっとあとだと思っていた。それにあのクオリティを見せられていたから何も期待できなかった。

 それ以上何を考えていたかはもう覚えてないですが、とにかく不安しかなかったのは確かで。許せなくて受け入れられなくて、心はぐっちゃぐちゃでした。

 

 

 そんな、とても良いとはいえない印象を受けた発表をしたアニメがはじまって、あっという間に最終回を迎えてしまって。

 はじまるまでは不安しかなくて、はじまってからもまぁ不安だらけだったけど、はじまってしまえばあっという間に終わっちゃうんだな、と言うのがいまの心境です。

 毎週動く彼らを見ることができて、新しい曲も聴けて。幸せな三ヶ月でした。原作を追っていた作品がアニメになるって、感慨深いものなんだなぁと思いました。すごいよね、いままでイラストと音声ドラマと楽曲しか与えられていなかったところに、表情も動きもすべてを備えたものを突きつけられる感覚。こんな表情をするんだ、とか、こういう距離感なんだ、とか、音声だけでは100%はわからないものがたくさんありました。

 でもやっぱり、シナリオはグチグチしちゃうかな。当番制が役割をはたしていたのはSolidSQUELLだけだし、ALIVEはそれぞれオールキャラと総集編に持って行かれてしまったし。端々を見れば両手を上げて賞賛できるところもあったけど、ムードメーカーポジションの子の扱いとか改悪とか、過去片付けたことを掘り返されてみたりとか、全体的に見るとやっぱりマイナス評価が強くなりました。

 そしてずっと、夏のSQPとALPがあった世界なのかどうなのかもわからなくて。春先に年末ライブの話だけされて、間にライブもあるけど、って話は一切なかったから。でも最終話、GrowthのMCで衛さんが「夏のライブで」って話をしてくれたことに、本当に感謝しています。ちゃんとあったんだね、A.L.P 2017summerは…。きっとあの世界のA.L.Pは九人で成功させたものなんだ、って思っています。

 そんなこんなで、アニメを通して脚本を書く人が変わるとこんなに変わってしまうんだとわかったし、なんだかんだ言いながら原作者脚本が一番馴染んでいるものだから、最終話の各メンバーの台詞は安心してきけました。

 でもね、展開が読めてしまう。前半に各ユニットのライブとMCをやって。そこで全員を呼び込んで。もうこれツキアニで見たやつじゃん、と真っ先に思いました。

 そりゃあDVD/Blu-ray最終巻に曲収録って書いていなかったから「無いのかな」って言いつつもどこかで「どうせやるんでしょ」って思ってはいました。そして実際に全体曲が作られて、お披露目されました。

 他作品を持ち出してしまって申し訳無いですが、SideMを見ていて、ユニットの関係ない全体曲が羨ましい、ってしょっちゅう言っていたのは事実。全体曲あったらいいなぁ、と言ったのも事実。そして、ツキプロ後続の全体曲を聴かされてびっくりして嬉しくなって泣いたのも事実。過去の発言をなかったことにはしません。

 でも、羨ましいと思ったのは、ツキプロ後続だと叶わないと思っていたからだった。言ってしまえば、QUELLだけ作曲家さんも別で。他にも色々あるけれど、無理だろうね、って思う気持ちがありました。

 実際にそれができてしまったいま、SolidSの『SEXY☆SENSE』がSQのアンコール曲になっている現状は変えられたし、ALIVEがそれぞれユニット曲を歌って終わる現状も変えられるから、その曲の存在はすごくすごくありがたい。全てを切り離して考えればすごくうれしい。

でもどうしたって、ツキアニの最終回を思い出してしまう。あのアニメ、良かった!といえる部分があの場面かな、って詳しくないながらに思っているから。あまり深く知れていない私がふるえるくらいだったから、ずっと追いかけてきた人たちからしたらもっともっと思うことがたくさんある場面と曲だったと思う。

 そんな構成をきっちりなぞってしまったプロアニ最終話。良かった、って気持ちとそれとは正反対の気持ちがぐるぐるしていて、最初に見たときこそ衝撃を受けたから何も考えていなかったけれど、やっぱりあとからあとから考えてしまうと複雑になってしまう。良い部分だけを拾って飲み込める人になりたいね!

 

 話がそれましたが全体曲の話に戻します。

 後続ってそもそも、各ユニットのなかに作曲家がいて、その曲がどういった経緯でつくられたのかを教えてくれる作品で。

 それなのに、最終話の全体曲は誰が中心で作ったのか、どうやって作ったのか、どういう思いで作ったのかも教えてくれなくて。そこで聞かされた台詞が、アニメのキャッチフレーズの「君に、この歌を贈ろう――」です。あ、それあなたの台詞だったんだ…? と思っちゃいました。

 アニメで起こったことを後出しで補完されたくないんですが、最終巻にドラマパートがはいるからきっとそこで話があるか、ただの打ち上げ話になるのか、と予想はしているけれど、後出しは後出しだよ。説明するなら本編で教えてほしい。みんなが円盤買うわけじゃないからね。

 でも、ライブでみんながステージ上にならんで、みんなであの曲を歌う瞬間はちゃんと見届けたい。きっと会場まで行ってしまえばすべてを忘れて彼らのファンになれるから。

 半年後、彼らに魔法をかけられるその時を待っています。

 

 続編制作に関しては、お金をかけていまの彼らを描いてくれる(正史と認めたわけではないけれど)ことを嬉しく思うし、すごいな、とも思う。でも、もっと先にやるべきことがあるよね? と思っています。

 ツキウタ。からのオタクではないけれど、やっぱりツキウタ。あっての〝後続〟だから。

 本当はもっと早くに畳むつもりだったんじゃないか、って話を友人がしていたのですが否定できない現状だよね。本当にどうにかしてほしい。後続オタクがそう思うんだから、ツキウタ。ファンの人たちの心境は計り知れないものだと思っています。

 うれしいけど喜べない。とても複雑な気持ちにさせられる終わり方をしてしまうあたり、このシリーズだよなぁ、と思ってしまった次第です。

 

 三回見てもまとまらないからもうこの先ずっとまとまらないだろうな、と判断して気が向いているうちにダラダラと書きました。ぐちぐちごめんなさい。文句ばっかり言ってますが、私はツキプロが大好きだし、これからも追いかけます。それは変わりません。

 

 

 周りを何も気にしない、ただ、ツキプロ後続だけのオタクとして書きます。

 三ヶ月間、絶え間なく動く彼らを見ることができて、ツキプロを好きでよかった。私が積んだCDがアニメ続編を作るんだ! これからも追いかけます。大好きです。また新たな彼らの表情をみせてください。

 

 

 

 最後に。

 どこから書こうかな、と思ったら出会いからずっと書いてしまっていました。

 ツキプロ後続ユニットに出会って、好きになって、私の世界も生活も大きくかわりました。すごいね、それだけ大好きなんだ!

 入り口はSolidSだったのにすっかりGrowthのファンになってしまって。遠征もなんのその。なんなら推しの子の限定グッズのために千葉からはるばる秋田まで向かい、とんぼ返りで推し(三次元)のイベントに参加するような。自分でも何しているんだろう…、って思います。でもそれくらい、彼らのことが好きなんです。

 コンスタントに供給をくれるのがとても嬉しくて。ずっと一緒に年を重ねていく彼らを追いかけて、見守っていくのが楽しくて。少なくとも、こうして動いている今はなにも考えずに追いかけますよ!

 2018年もよろしくお願いします。

 

*1:SolidSのCD先行は軒並み当選していたのに、一ヶ月後のALIVEのCD先行は落選祭りだった(当TL比))